なぜ人・組織に対する取組みは企業の成長に貢献できないのか?
しかし、現状の様にもしも取組みが上手く行っていないとすれば、まずは、そもそものベースとなっている「人・組織の成長が、企業の成長につながる」という組織論や人材育成論を一度立ち止まって疑う必要があるのです。
そして、実際にこの前提を疑っていくと、例えば「社員の主体性が高まったからといって、営業成績が上がる訳ではない」や「組織が活性化したからと言って、利益率が改善するわけではない」など、実は「人・組織の成長」と「企業の成長」との間には何か明確な因果関係がある訳ではなく、ただ単に「人・組織が変化すればきっと業績にも良い影響があるだろう」という極めて曖昧な期待感だけがある、ということが分かってくるのです。
そして、そのような曖昧な根拠に基づく取組みというのは再現性や実効性が極めて低く、いくら同じ取組み繰返しても、企業の成長は永遠に実現することはないことが見えてくるのです。
続く